詩街地

自作の詩を投稿します。

sunrise

眠気覚ましで飲み干した缶コーヒー

やけに甘くて苦くて渋かった一杯

俺にふとした快楽を与えてくれる

ああなぜだろう ただそれだけのことで

空っぽの体に確かな火が灯されるんだ

目の前の聖域が鮮明に見えるのさ

 

無謀なことだからと夢を諦めていた

何がどうであれ現実には逆らえないから

そんな過去を燃やし尽くすかのように

東の空から映える太陽が

俺を照らすのさ 時は始まるのさ

弱音ばかり吐いていたあの頃とはオサラバだ

 

行け 野次を抜けて 

風を仰げ 今を走れ

行け 俺は俺だ

ただ一つの道を走れ