詩街地

自作の詩を投稿します。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れえぬ景色

なんか突然会いたくなってさ 私を支えてくれた家族や風景に 一人暮らしも少し疲れてきたから ここで和んでもいいかな 目の前の山々 澄み渡る青空 きれいに咲く桜 公園 芝生 あの頃はただの存在だと思っていたけど 今となってはかけがえのないものだね 優しい…

春の舞

柔らかな蕾が嬉し咲きしているよ 淡い空見上げ 大きく体を仰いだ 僕のそばで流れている春の河 花びらを乗せて流れている河 静かな存在なのに どうして胸が熱くなるんだろう 駆けて 想って 揺れて 響いて 僕は知る 春の暖かさを 刹那に魅せられて あの花は静…

コーヒーどうぞ

コーヒーどうぞ 今君に伝えても 聞いてくれない 退屈な午後 コーヒーどうぞ 今君に差し出して 感じさせよう この暖かな空気を 空に向かって彼は呟いた 「何がしたいの?」「何が欲しいの?」 一つの螺旋のような先知らずな悩みに 今日こそとどめをさしておき…

僕は歩く

小さな机の上に置かれた 大きな運命のような欠片たち そんな対偶をなぞるように 僕は長い道を行き走っては疲れた いつの日か見た朝日を思い出した この上なく静かに輝いていて 吹き抜ける風をも忘れさせるほど 確かで真っすぐな存在 架けられた橋よりも この…

卒業

春色に染められたこの道 空を見上げれば一人切なくて 夢を見ているかのようだ 寒さがまだ残っているね この日で全てが終わるんだよ 誰に何を言われてもどうでもよくて くだらない日々ばかり過ごしていたね あの広い大地を踏み直したい また皆に会いたい あの…