詩街地

自作の詩を投稿します。

Fast drive

夢をうたいながら この夜を転がしてやろう ハートに火を点けてやるよ もうその手を離さないでくれ あの崖を越えて 今を抱きしめて 俺等は走り続けるのさ そして真夜中の彼方へ ファスト・ドライブ ギリギリでいいのさ 自分なりの生き方なんて 真っ直ぐなだけ…

冷たい雨

藍色に染まる街並み 立ちすくむ僕は 逃げていく君を そっと見届けたまま 傘なんて必要ない どうせ心の中 また濡れていくんだし 風だって吹いている しおれた体 僕の大切なものが眠っていく 光だった君 失って初めて気づいた 一瞬のすれ違いが 空間を引き裂い…

イミフのフッフ

目覚まし時計が時間になっても鳴らない 昨日電池替えたばっかりなのに ゆうべの天気予報はガラリと変わって なぜか今朝からドシャブリの雨 イミフのフッフ・・・ さてと朝食でもいただきますか ・・・思っていたよりも味が濃かった・・・ 税金が上がっても給…

一日の始まり

今日は珍しく雨の衝撃から始まった プライベートの予定 全てが水の泡になった だけど悔やむのはまだ早いよ だってここから始まる一日だから 一日の始まりに私に言い聞かせよう 今日を惜しみなく生きていくのが自分の使命 だから越えていこう どんな時でも 最…

sunrise

眠気覚ましで飲み干した缶コーヒー やけに甘くて苦くて渋かった一杯 俺にふとした快楽を与えてくれる ああなぜだろう ただそれだけのことで 空っぽの体に確かな火が灯されるんだ 目の前の聖域が鮮明に見えるのさ 無謀なことだからと夢を諦めていた 何がどう…

忘れえぬ景色

なんか突然会いたくなってさ 私を支えてくれた家族や風景に 一人暮らしも少し疲れてきたから ここで和んでもいいかな 目の前の山々 澄み渡る青空 きれいに咲く桜 公園 芝生 あの頃はただの存在だと思っていたけど 今となってはかけがえのないものだね 優しい…

春の舞

柔らかな蕾が嬉し咲きしているよ 淡い空見上げ 大きく体を仰いだ 僕のそばで流れている春の河 花びらを乗せて流れている河 静かな存在なのに どうして胸が熱くなるんだろう 駆けて 想って 揺れて 響いて 僕は知る 春の暖かさを 刹那に魅せられて あの花は静…

コーヒーどうぞ

コーヒーどうぞ 今君に伝えても 聞いてくれない 退屈な午後 コーヒーどうぞ 今君に差し出して 感じさせよう この暖かな空気を 空に向かって彼は呟いた 「何がしたいの?」「何が欲しいの?」 一つの螺旋のような先知らずな悩みに 今日こそとどめをさしておき…

僕は歩く

小さな机の上に置かれた 大きな運命のような欠片たち そんな対偶をなぞるように 僕は長い道を行き走っては疲れた いつの日か見た朝日を思い出した この上なく静かに輝いていて 吹き抜ける風をも忘れさせるほど 確かで真っすぐな存在 架けられた橋よりも この…

卒業

春色に染められたこの道 空を見上げれば一人切なくて 夢を見ているかのようだ 寒さがまだ残っているね この日で全てが終わるんだよ 誰に何を言われてもどうでもよくて くだらない日々ばかり過ごしていたね あの広い大地を踏み直したい また皆に会いたい あの…

ハードビート

ああヤバイ 自分の中で何かが起こってる ああヤバイ 爆発したい 弾けたい 真面目に生きていても報われない ルールを破りたくても破れない 課題も終わらない 趣味も続かない 知力も体力もない こんな自分を責め続けたらただの終わり もうキレイゴトは書きませ…

桜、降る

水色の空をそっとなぞっていたらこの空気を愛しく感じた 突然の始まりを今 私に告げよう不確かな世界の中に確かな希望がある 桜、降る静かなる序章が刻まれる新しい匂いが私を鮮明に染める夢の膜に誰よりも早く触れよう覚悟はできた 己をいざ磨こう さぁ 名…

天へ伝う

渇いた瞳が見つめるのは 夕陽が添えられた広い空 今日の不条理も 絶えぬ災難も 静かに消え去ればいいのにと 胸に光を込めて そっと祈るよ 届け この揺るぎなき念よ 超えて あの大きな壁をも ただ心を通わせて 天へ伝う それだけで明日はきっと変われるさ 空…

2EYES

手を引かれると 時々切なくなる 君のその優しさ どこから取り入れてきたの 蒼く広がる空 無邪気に光る星 やけに切なくて どうにも見れなかった 優しさも愛しさも 君とじゃなきゃダメだよ どれほど分かっていても 君しかありえないよ 瞳の中 何もかも君で溢れ…

アルバイターズ・ハイ

今日も朝九時からのシフト この家を出たらもう後戻りできない 不安もあるけれど 希望だってあるんだ 始まりを始めるのはいつだって私なんだ 品出しも接客も売り場整備も 適当じゃすまされない 何だって同じ 四〇代の主任も 大学生の先輩も 苦難に耐えながら…

静かな雨

気が付けば見ていた この部屋からずっと見ていたんだ あの空の色を 気が付けば見ていた 二つの目でずっと見ていたんだ この世界の一部分を ああ 雨は今日も降る 誰にも気付かれないほど 静かな音で 何気なく思った いつからか何気なく思っていたんだ あの空…

Night River

冷たい風が頬をなぞれば やがて気付くだろう この夜の壮大さに 橋の下から聞こえる轟きに 目を閉じて想いを捧げよう さあ流れるがいい 果てなき河よ 美しく狂え 前だけ向いて流れろ 閉ざされた心はたやすくほどかれる 生命を感じる 見上げた月はどこか切ない…

夜路を駆け抜けて

急に目が覚めた 何かを思い出した 外へと飛び出した どこまでも純粋な気持ちで 空の三日月が何故か心にしみて 立ち止まり夜風を浴びて また走り出した あの日何気なく吐き出した僕の言葉が 繊細な君の心を突き刺したんだ この罪を犯していながら 分かってい…

年末年始の詩

ああそうか もうすぐ今年が終わるのか 暖かい夜の中で こたつに浸りながら 一年を思い返していこう 何度笑ったのだろう 何度怒ったのだろう どれだけ成功したのだろう どれだけ失敗したのだろう どれだけ生きてこれたのだろう それなりに得たものがあったな …

ハロー、クリスマス

ハロー、クリスマス 今年も雪の華が舞い降りてきたんだね ハロー、クリスマス 聖なる夜にこの純粋な句をどうぞ ハロー、クリスマス 街も人も慌ただしくて手に負えられなくて それでも皆の笑顔に喜ぶ私がいて 人波の間を縫って買ったプレゼント あの人に渡し…

逢いたい2人

逢いたくて たまらない 白く染まった一本道 静かな大地を踏みながら 一人「孤独」を知った 冬の空はいつもと違う鳥たちが飛び交うよ 冷たい風を受けて旅立っていくものたち どんなに暖かい服を着ても 煮え切らない想い 切なくて 逢いたくて 逢いたくて 探し…

Winter Season

風の強い12月の街 今も雪が積もっているね 静かに 息は白い 別に苦しくなんかない 何気ないマフラーが落ち着かせてくれる 行き交う人を見ると 不意に込み上げてくる 果てない想い 今 君に会いたいと思った そして あの夢を叶えたかった だから 涙が溢れて…

あの響きの彼方へ

この世界は何よりも残酷で美しくて君はその詩といくつもの音色で形なき幸せを自分らしく包み込んでありのままの想いを伝えてきた まだ早すぎるよあの空の彼方へ その身を捧げるのは君らしく旋律を紡ぎあっていたじゃないか夢が霞み尽きたのかい自由という名…

平と成

平と成が交わりあった時代苦楽が激しかっただろう大地の囁きで廃れそうになった文化も支え合えた誰かがいたから続けられた 平と成が交わりあった時代僕らは何を想うのだろうただ駆け抜けて疲れて全てを投げ捨ててそれでもどうにか奮い立たせてここまで来れた…

Thinking of you

どれだけ叩かれても 守るべき存在なら いくらでもこの詩を捧げるよ これは恋でも愛でもない ボクとキミだけしか知らない 唯一無二の甘い世界 手を取り合って ハミングを交わして 謳おう 強く永くこの想いを あの雨も風をも越えて いざ拓こう 新たなる二人の…

MARS

Where is here Why did you end up here Where is the exit Why am I here No matter how much I keep shouting No one will answer It has finally begun A new era that no one could have predicted Invited by an angel Guided by the devil Beyond the …

大切な灯を

灯をともそう 流れゆく時の中で 確かな愛をしっかりと受け止めよう 灯をともそう もう迷わなくていいから 握りだした手は もう離さないから 白い息が仄かに香る夜 机の上には恋しい晩食の破片 君は誰よりも忙しく生きているね その腕の傷をひたむきに隠しな…

ハロウィン・ベイベー

ハロウィン・ベイベー 始まるぜハロウィン “START THE HALLOWEEN” 時計の針が12時を指すと それは始まってしまうのさ 年に一度のお祭り 今日だけは見逃せない 衣装着てウェイクアップ 力抜いてスタンドアップ さあ行こう 今宵はミステリー・パーティー ハロ…

GO

目の前の景色 言う間でもない 新しい展開 ここにあるから ただ手にしたらそこで終わり? 些細な運命が僕を変えていくよ 地平線の彼方 果てしない世界 重ねられた今をムダにしたくない さぁ誰もが迷ってきた分かれ道 「行こう」と決めたのは誰なんだい? まだ…

Ah Ah Ah

君のその密かなる楽園 陽が昇るまでに全て奪い去りたい 僕の気付かない内に この肌は 幽かに確かな快感を求めたがっていた 適当に裁いたら 本能が抑えられて この夢が朽ち果ててしまいそう 今宵 この部屋で己を舞い上がらせよう 目を閉じて 傷を忘れ 我に誓…