詩街地

自作の詩を投稿します。

冷たい雨

藍色に染まる街並み 立ちすくむ僕は

逃げていく君を そっと見届けたまま

傘なんて必要ない どうせ心の中

また濡れていくんだし 風だって吹いている

 

しおれた体 僕の大切なものが眠っていく

光だった君 失って初めて気づいた

 

一瞬のすれ違いが 空間を引き裂いて

全てを終わらせる なんて負なことだろう

当たり前のように 過ぎてしまう時間

土砂降りの雨を 久しく運命だと思った

 

冷たい雨 小さな闇の空間に降り注ぐ

光だった君 失って初めて気づいた

 

君が振り向くまで