詩街地

自作の詩を投稿します。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

バスを待ちながら

バスを待ちながら 何気なくさわる携帯電話 奥に吸い込まれていきそうで ああ苦しい でも楽しい バスを待ちながら 相変わらずしてしまう妄想 もう誰にも止められないよ ああ苦しい でも楽しい バスを待ちながら 見回す 彩りであふれた街並み もはや時代など関…

泣いてしまいそう

あの日あの場所で遊んでいた奴らは 就職活動の最中 誰も耳を傾けてなんかくれない この前初めて飲んだお酒は 甘くて苦くて訳が分からなくて ただ誰かにこの事を伝えたかった 休みなんて 結局どこかで終わってしまうんだね 当たり前の事を 何気なく吐き出した…

ありあまる詩

どこまでも広い草原に佇んで 鼻歌を歌いながら 僕は気付いてしまった この空間に溢れている幸福に 流れ行く列車は東の憂鬱へ 何気ない太陽は西の快楽へ 運命を抱えながら進んでいるけれど 僕は全てを愛しく想うから さよなら未来 灰と化して空を舞え もう走…

夜性の男

ナイフを隠してさ迷い続けている男 白くも黒くもない容姿 況してや少年でも老人でもなくて くだらない己を壊すために 夜を歩いている男 月光を浴びたら全ては始まる あのトンネルをくぐり抜けてしまおう 可愛い少女に近づいてみよう 彼の中で無意識に広がる'…