詩街地

自作の詩を投稿します。

懐憶

部屋の片隅の小さな花を
そっと撫でながら 窓の外を眺めて
ただ一人で黄昏るの
聞こえていますか 届いていますか
誰よりも愛しいあなたへ

あの日のことなら 今でも覚えているよ
あの日の歌なら 今でも歌えるよ
あの日の朝日は いつもより輝いていたよ
あの日の空は いつもより澄んでいたんだ

喜怒哀楽の波を渡りながら
誰よりも私らしい答えを見つけてきた
きっと正しくも間違ってもいないのだろう
そして歩いてきた道は
私らしく残って やがて輝くのだろう

ありがとう ごめんね さよなら

辿り着いた街の優しい音に
そっと魅せられて あの日を思い出して
また一人で黄昏るよ
聞こえていますか 届いていますか
誰よりも愛しいあなたへ