詩街地

自作の詩を投稿します。

僕は歩く

小さな机の上に置かれた
大きな運命のような欠片たち
そんな対偶をなぞるように
僕は長い道を行き走っては疲れた

いつの日か見た朝日を思い出した
この上なく静かに輝いていて
吹き抜ける風をも忘れさせるほど
確かで真っすぐな存在

架けられた橋よりも
この手で架けた橋を渡りたい
僕は目の前しか進まない
いつもと違う生き方でもいいだろう

行こう
誰よりも輝いた意志を連れて

卒業

春色に染められたこの道

空を見上げれば一人切なくて

夢を見ているかのようだ

寒さがまだ残っているね

 

この日で全てが終わるんだよ

 

誰に何を言われてもどうでもよくて

くだらない日々ばかり過ごしていたね

あの広い大地を踏み直したい

また皆に会いたい

あの日に戻りたくて戻りたくない

 

最後まで僕は僕だったね

恩にも情にも気付かずに歩いてきた

さよなら あの日の自分

果てない想いよ

空に舞い上がれ

 

ハードビート

ああヤバイ 自分の中で何かが起こってる
ああヤバイ 爆発したい 弾けたい

真面目に生きていても報われない
ルールを破りたくても破れない
課題も終わらない 趣味も続かない
知力も体力もない
こんな自分を責め続けたらただの終わり

もうキレイゴトは書きません
そう言ってはまた書かれる負のスパイラル
でも 今を楽しめたならいいんじゃない?
人生にルールなんて元からないけど?

絡み絡まって面白くなるのがライフ
どう転んだって きっと楽しいはず
ハードビート 毎日は忙しいけれどハッピー
そんな人間になりたいな

ああヤバイ 自分の中で何かが起こってる
ああヤバイ 爆発したい 弾けたい

桜、降る

水色の空をそっとなぞっていたら
この空気を愛しく感じた

突然の始まりを今 私に告げよう
不確かな世界の中に確かな希望がある

桜、降る
静かなる序章が刻まれる
新しい匂いが私を鮮明に染める
夢の膜に誰よりも早く触れよう
覚悟はできた 己をいざ磨こう

さぁ 名もなき道へ

天へ伝う

渇いた瞳が見つめるのは

夕陽が添えられた広い空

今日の不条理も 絶えぬ災難も

静かに消え去ればいいのにと

胸に光を込めて そっと祈るよ

 

届け この揺るぎなき念よ

超えて あの大きな壁をも

ただ心を通わせて 天へ伝う

それだけで明日はきっと変われるさ

 

空は月を連れて また宵を彩るよ

さあ帰路を歩いていこう

澄んだ星群を仰ぎながら

 

2EYES

手を引かれると 時々切なくなる

君のその優しさ どこから取り入れてきたの

蒼く広がる空 無邪気に光る星

やけに切なくて どうにも見れなかった

 

優しさも愛しさも 君とじゃなきゃダメだよ

どれほど分かっていても 君しかありえないよ

瞳の中 何もかも君で溢れている

どれほど分かっていても 君しか見えないよ

 

アルバイターズ・ハイ

今日も朝九時からのシフト

この家を出たらもう後戻りできない

不安もあるけれど 希望だってあるんだ

始まりを始めるのはいつだって私なんだ

 

品出しも接客も売り場整備も

適当じゃすまされない 何だって同じ

四〇代の主任も 大学生の先輩も

苦難に耐えながら輝く笑顔を見せて

この時を懸命に生きている

当たり前なのにどこか素晴らしい風景を

目にしたなら真っすぐ前へと進め

 

挨拶 容姿 礼儀 臨機応変

従順 丁寧 根気 主体性

 

今この時が自分の明日につながる

将来への姿勢を大切だと思える

私を生かしていくのはいつだって私なんだ

さあ朝路を行こう もう誰にも頼らない